徒然なるままに書き連ねた 煩雑感満載のウェブログ

興味ない → やってみたい! に変えたいブログ

ホームアローン2を観たら、子供の頃と感じ方が違った 「Home Alone 2: Lost in New York」

ホームアローン2」を久しぶりに観る機会があり

子供の頃よく観たなーと思いつつ懐かしい気持ちになりました。

しかし最後まで見終わった時の感想が

子供の頃とは真逆だったのです。



ホームアローンを知らない方の為にあらすじを話すと

「クリスマスに大家族が旅行へ行こうとすると

 ごたごたで8歳のケビンだけ家に残されてしまった。

 落ち込んでいるかと思いきや、自由になれてむしろ喜ぶケビン。

 そこへ現れた二人の間抜けな泥棒。

 泥棒の目的を知って一人阻止しようと奮闘するケビン」

というのが主なあらすじです。


ホームアローン1は自宅での話で、

2は飛行機を間違えて一人だけ違う場所についてしまった旅行先での話です。

どちらも間抜けな泥棒二人組を

家の中のありとあらゆるものを使ってトラップを仕掛けて撃退するという

ゲームの「刻命館」や「影牢刻命館 真章~」のような話です。

(知っている人いるかな?続編なら知っている人もいるはず)


昔からクリスマスシーズンといえばコレというほど

定番となった映画です。


2にはアメリカ大統領となったドナルド・トランプ氏が

カメオ出演しているとのことで

ちょっと気になって観てみたのです。


大筋は思ってた通り。

あーこんな話だったなー。

いたいた、鳩おばさん!

街中でスケートやってるんだよねー。

とかまあ普通の感想をもって観てたのです。


しかしあれ?と思ったのがホテルでの話。

ケビンはニューヨークの超高級ホテル(プラザホテル。ちなみにトランプ氏はここのオーナーだった)

に親のクレジットを無断で使い滞在します。

ルームサービスも頼んだり、とにかく豪遊するのです。

それを訝しんだのがホテルの接客係のボーイさん。

この人がまたいい顔してるんですよね。


ケビンに保護者が付き添ってないのではないかと

何度も確かめようと部屋に入ってきたり

時には侵入しようとしたり!

しかしケビンはいつも機転を利かせて追い返すのです。


子供の頃はこの人が大嫌いでした。

「なぜ勝手に部屋に入ってきたりするのか」

「なぜケビンの邪魔ばかりするのか」

「いつもケビンは辛い目ばかり合ってるのだから好きなようにさせてあげなよ」と。

それなのにいい大人がケビンの言うことをはなから信じようとせずに

むしろ疑って嫌な目で見てくる。

やなやつー!だったわけです。


しかし大人になってから久しぶりに観てみたらどうでしょう。

自分でも驚きましたが、感想が全く逆になってました。

「ケビンは生意気な子供だなぁ」

「こんな少年に勝手気ままにされて、大人がだらしない」

そしてあれほど嫌いだったあの人は

「この人はむしろ自分の職務を全うしてるじゃないか」

「保護者のいない少年一人でホテルに泊まらせるわけにはいかないと

 何とか確認をしようとしてただけじゃないか」

と思っていたのです!


確かに確認しようとするにはちょっとやり方が過ぎた面もありました。

少年相手だからと言って勝手に部屋に入るのはご法度でしょう。

でも、相手が話の通じない少年ならばしょうがなかったのかもしれません。


それなのに少年はありとあらゆる手で大人たちを愚弄していたのです。

なんて生意気なガキなんでしょう!


と、そこまでを考えてびっくりしました。

あれ!?子供のころと違うことを感じてる!?と。


子供の頃は当然子供の側に立って話を見ています。

自分こそがケビンだし、ケビンと一緒に冒険している気になっています。

その邪魔をする大人はみんな悪者に見えますし、

助けてくれる人はみんないい人、なんです。


しかし大人になると違うんですね。

一般的な社会常識も身につきますし、固定概念も生まれます。

簡単に言うと「頭が固くなった」のです。

その結果、大人たちは別に意地悪してたわけではなく

職務を全うしようとしていただけだと思いますし

少年は勝手気ままにホテルで豪遊する生意気なガキと思うのです。


相変わらず映画自体は楽しめたのですが

特に嫌いだったこの接客係のボーイさんへの感想が真逆になったことで

少し考えさせられることになりました。



もしかしたら他の映画も子供の頃とは感想が変わるのかもしれません。

今回のように価値観まで変わっているのかもしれません。

そして何より、大人になってから見た映画を

子供の頃に見ていたらまた違った見方をしていたのかと思うと

ちょっと残念に思いつつ興味深くもあるのです。


もう二度と訪れることのない子供時代です。

あの頃、何を見て、何を感じ、何を思っていたのか。

少しでも覚えていることがあるならば

それを大事にしていくのがいいのではないだろうか

そう思うのです。


思い出は色あせない…

とは言いますが、しょせん人間です。

やっぱり細部は思い出せませんよ笑

むしろその淡い感じが

後により「いい思い出」に変わるのでしょうね。


辛かった思い出や、何でもない事などを

大人になった時にふと思い出すと

それすらもいい思い出だなと感じるのは

そういうことなのかなーと思いました。


ふと感傷に浸ったら

無性に田舎の空気が吸いたくなりました。